10月5日
48話「喪失 そして…」
前回、ゾナーに圧倒的な(マジック?の)力の差を見せ付けられたスタフル2。
3人は待合室(だっけ?)でマジックの練習をしていたようだが…。
「ダメだ……。私たちのカードテクニックじゃ…あのゾナーに比べたら……。」
机の上に両手をついたセイラが、うっかり諦めのセリフをもらしてしまう。
「…とても…倒すことなんか出来ない……。」
セイラの肩に片手をかけたアイリも、かなりへこんでいる様子…。
いつもの迫力が無い。
落ち込んだ二人の会話を聞いていたミクが、我慢できずに次のセリフを吐いた。
「じゃあ誰がリュウジを助けるっていうの?!
このままで良いっていうの?!!」
「良くない!…良くないけど……」
「どうすれば良いって言うのよ!」
敗北感に潰されかけたミク以外の二人は消極的な発言をする。
だが、ミクは諦めていなかった。
「特訓だよ!特訓をするしか…」
しかし、二人には逆効果の言葉だったと気付いた彼女は別のセリフを思いつく。
「…その前に、中沢プロデューサーのところに行こう!何かいいヒントをくれるかも知れない…!!」
こうしてスタフル2は中沢Pのいる部屋まで移動した…。
「「「中沢プロデューサー!お話があります。」」」
「失礼します」の挨拶とドアノックは忘れずにしてから、入室する。
部屋の中では中沢Pがトランプタワーを完成させる寸前だった。
「……シっ!静かに……」
もうすぐ最後の天辺に乗るトランプ2枚に全神経を集中させている中沢P。
…と、その時。
「…ハクション!」
セイラが思わずくしゃみを起こしてしまった…。
「…ごめんなさいι」
当然のように中沢Pのトランプは全て倒れてしまった…が。
「中沢プロデューサー!」
「怪人ゾナーにカードを粉々にされたんです!」
二人は近づきながら中沢Pに言った。
すると、中沢Pはいきなりその場から立ち上がり…
「カードをなめるな、と言った筈だ」
セイラ、ミク、アイリはそのことに気付かされたらしい。
…だがそのカードが今、アイリの手の中には無い……だから言う。
「…どうすればいいですか?!」
「教えて下さい!」
「お願いします!!」
中沢Pに深く礼をしながら頼み込む。すると、中沢P。
「どんなモノにも心がある。…カードにもな。」
そう言いながら、中沢Pは持っていた1枚のカードを消して見せた。
「…すごい…。」
スタフル2の驚きの声。
「その心の声が聞こえたとき、自分のモノになる。」
「カードの…心の声?」
その時、机の上にあった中沢Pのトランプ一式を手に取ったセイラは、
カードを自らの耳の傍で軽く振って不思議な行動に出た。
「もしもし?カードさん……聞こえません!」
その場にいた、セイラ以外の全員が「意味が違うんだよ#」と言いたげだ;;
「全然聞こえないじゃないですか!!!##」
「カードを操ろうとするな#心で感じろ!」
中沢P、ついに天然ガールのセイラを無視し出した(笑)
「心の…声……」
今回、ゾナーの出現は無し。次回こそ出現なるか?
続くっぽいスね(笑)